安全な情報伝達について

安全な情報伝達の必要性について

 精神医学においても、臨床心理学においても臨床事例を扱ったディスカッションを如何に安全に実施するかというテーマは重要なことですが、不思議なことに、精神医学関係の学会や組織、心理学系の学会や組織はたくさんあるのに、こうしたセキュリティーに関しての具体的な方法論や提案というのはどこにもみあたりません。

 日本EMDR学会では、トレーニングの一環としてベーシック・グループ・コンサルテーションが組み込まれていますし、臨床家資格やコンサルタント資格の取得のためにも個人コンサルテーションやグループ・コンサルテーションを受ける方も増えてきています。こうしたコンサルテーションを実施する際には、EMDRを実施した詳細にわたる臨床事例を提示してコンサルテーションを受ける必要があり当学会においても安全な臨床事例のやりとりは極めて重要なテーマです。トラウマの臨床事例で語られるエピソードは時として高度な秘密であり、医療における患者情報以上のプライバシーを扱っているといっても過言ではないでしょう。

 多くの場合、臨床事例を提示する参加者はコンサルタントに臨床事例をメールで送付しているでしょう。また、グループコンサルテーションの場合だと、コンサルタントから他の参加者に対して送られてきた臨床事例をメールで配布したりしているかもしれません。しかし、電子メールの安全性は決して高いとは言えません。皆さんも、臨床事例をメールでやり取りすることに一抹の不安を感じておられるのではないかと思います。少しでも不安の軽減のために、PDFファイルにパスワードを設定したり、MicrosoftWordの文書ファイルにパスワードを設定したりして送ったりなどの対策をされたりしている方もおられると思います。

 会員の皆さんに安全な情報伝達のための具体的な方法論を提案するべく、以下の内容を準備しましたのでご参考になさってください。

  • 臨床事例の安全な送付方法について

     参加者からコンサルタントに安全に事例の資料を送る方法論について書いてあります

  • 臨床事例の安全な提示方法について

     コンサルタントからグループの参加者複数名に臨床事例を安全に提示する方法論について書いてあります

  • 安全な電話会議の開催

     安全な電話会議の開催方法について書いてあります。学会の費用負担で会員サービスとして電話会議が使えるようになっています。

  • 暗号のすすめ

     セキュリティーといえば、インターネット上では暗号の技術が重要です。玄関の鍵と同じ事です。鍵を持っている人しか開けられないというところがポイントです。暗号について関心のある方向けに”易しく”書いてみましたが、それでも難しいかも知れません。興味のある人はどうぞ。

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