第8回学術大会 ミニワークショップ

【トラウマと脳機能について】(急遽、中止となりました。)

講師:紀平 省悟 先生

トラウマと脳機能を論じるとき、現象の時間的オーダーは重要である。 電気生理学的、生化学的、形態学的現象はそれぞれ時間的オーダーが異なる。トラウマ反応の本態は特定の神経回路の反復的活性化-不活化のプロセスといえ る。今回、過覚醒と解離にかんする仮説(Perry)、不安障害の脳画像研究(Etkin)、PTSDのサブタイプ(Lanius)などを紹介し、神経系 の形態変化と発達などについても考察したい。

【性被害の理解と対応 〜如何にEMDRを利用してトラウマから解放していくのか〜】
講師:仁木 啓介 先生

単に性被害といっても、個人によって加害者に関連する問題、被害の状況、被害者・加害者・周囲の人たちとの関係性、被害の種類、被害後のサポート、そ の後の状況など、様々な要素はトラウマに深く影響を及ぼす。更に時間軸の経過や変化によって二次元的な図式を三次元的なものとして捉えねばならない。被害 者がどのように来談してきたのか、その瞬間から治療は始まっている。被害者をどの様に扱い、どの様に治療戦略を立て、どのようにEMDRを組み込んでいくのか、その方法などについても事例を呈示しながら学んで頂けたらと思います。

【自我状態療法(Ego State Therapy)事始め】
講師:福井 義一 先生

自我状態療法(Ego-State Therapy)とは,自我状態モデルの概念に催眠を付加したもので,Watkins & Watkins(1979, 1997)によって開発された非常にユニークな技法です。EMDRの脱感作段階の最中に,それまで内部で分断されていた自我状態が自発的に出現することもある(Phillips, 2000)ため,知っていて損のない技法であると言えます。今回は,自我状態療法のイロハについて概観し,さらに実習を通して参加者自身の自我状態へのアクセスを体験していただく予定です。

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