第17回学術大会及び継続研修会 2号通信
日本EMDR学会第17回学術大会(9月23日)、及び
ワークショップ(継続研修)(10月9、10日)のご案内
第2号通信(参加者募集)
大暑の候、みなさまにはご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、日本EMDR学会第17回学術大会、及びワークショップ(継続研修)の2号通信をお届けします。
学術大会 テーマ:生きぬくを支える
内容 | 一般演題、教育講演、シンポジウム、特別講演
【教育講演】「生きぬくための解離への向き合い方」(田辺 肇) 【シンポジウム】HAP「生きぬくを支える-災害支援の様々なかたち-」 【特別講演】「歪んだ正義 『普通の人』がなぜ過激化するのか」(大治朋子) |
日時 | 2022年9月23日(金・祝) 9:00〜17:00(受付:8:30〜) |
場所 | オンライン (ライブ配信、及び一定期間のオンデマンド配信(9月30日正午〜11月1日正午まで)) |
定員 | 300名程度 |
学術大会参加資格 | 日本EMDR学会会員 |
非学会員枠のご案内 | 学術大会では非学会員の参加枠を20名設けています。 【参加資格】 精神科医、心療内科医、小児科医、臨床心理士、公認心理師、臨床心理士・公認心理師養成大学院の学生 【申込方法】 事前審査の申込みが必要となります。 メール(info@emdr.jp)に氏名、資格、住所、電話番号、所属を明記の上、事前審査にお申し込みください。emdr.jpからのメールを受信できるように必ず設定してください。 審査の結果、参加可となりましたら参加手続き方法をお知らせいたします。 【申込締切】 8月17日(水)これ以降のお申し込みは受け付けできません。 |
ワークショップ(継続研修)
「複雑性トラウマに由来するパーソナリティの解離」
講師 | Onno Van der Hart(オノ・ヴァン・デア・ハート)博士 |
日時 | 2022年10月9日(日)16:00~22:00(受付:15:30~) |
場所 | オンライン(ライブ配信、及び一定期間のオンデマンド配信)※DVDに収録 オンデマンド配信とDVDは、講演内で用いるクライエントビデオ動画部分が省略されます。オンデマンド配信期間(10月18日正午~11月1日正午)を予定。ただし、配信期間に数日の変更が生じる可能性があります。予めご容赦ください。 |
「複雑性トラウマ、情動調整と解離」
講師 | Anabel González(アナベル・ゴンザレス)博士 |
日時 | 2022年10月10日(月・祝日)16:00~22:00(受付:15:30~) |
場所 | オンライン(ライブ配信、及び一定期間のオンデマンド配信(10月18日正午~11月1日正午)※DVDに収録 |
継続研修の定員及び参加資格
定員 | 300名程度 |
継続研修参加資格 | 日本EMDR学会会員 |
参加申し込み
【申込方法】
以下の表をご参照の上、お申し込み手続きをお願いします。
表をクリックすると拡大します。
【支払方法】クレジット決済(推奨)または、銀行振込
◎クレジット決済をご希望の方
申し込みは終了いたしました
◎銀行振込をご希望の方
申し込みは終了いたしました
【振込先】みずほ銀行 小金井支店
口座番号:普通 3055791
口座名義:日本EMDR学会第17回学術大会大会長小林正幸
【期限】
早割申し込みの入金期限2022年8月17日(水)
学術大会のお申し込み及び入金期限2022年8月28日(日)
継続研修、DVDのお申し込み及び入金期限は2022年9月20日(火)
前もって、入室方法を連絡するため、入金期限以降は参加申し込みできません。
【承諾事項について】
WEB開催の学術大会及び継続研修会においては、事例発表などの専門家としての守秘義務が求められる内容もあることをご理解ください。自分以外の第三者に内容が見えたり、聞こえたりすることのない環境で視聴すること、また、画面のスクリーンショット、キャプチャ、録音、録画等の記録は禁止されていることをご理解ください。これらに違反した場合には、会員資格の喪失に相当することに承諾の上お申し込みください。
【キャンセル規定】
一旦支払われた参加費は、当学会側の事情により開催が中止となった場合を除き、理由の如何に関わらず返金できませんので、予めご了承ください。
【問い合わせ先】
日本EMDR 学会事務局
〒673-1494 兵庫県加東市下久米942-1 兵庫教育大学 市井研究室内
e-mail: info@emdr.jp
大会会長 小林正幸
大会副会長 檜原広大
シンポジウム・教育講演・特別講演のご案内 9月23日(金・祝)
- JEMDRA-HAPシンポジウム
- 生きぬくを支える-災害支援の様々なかたち-
10:00~12:00
企画・司会・講師:岡田太陽(カウンセリングルームCircle of Life)
話題提供:仁木啓介(ニキハーティホスピタル)
話題提供:益田充(日赤和歌山医療センター)
話題提供:浅山耕介(ニキハーティホスピタル)
- 教育講演
- 生きぬくための解離への向き合い方
14:00~15:00
講師:田辺 肇(静岡大学)
逆境体験を生き抜くために適応として生じた解離を、多様な視点で理解し、より有効な臨床実践に結びつけていく、「解離への向き合い方」について、基礎から臨床の架け橋となるご講演をいただく。
- 特別講演
- 歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか
15:10~16:40
講師:大治朋子(毎日新聞社)
1989年、毎日新聞入社。東京本社社会部、ワシントン特派員、エルサレム特派員を歴任。2004~2005年、英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所客員研究員。2017年から2年間、留学休職。イスラエル・ヘルツェリア学際研究所(IDCヘルツェリア)大学院(テロ対策・国土安全保障論、サイバーセキュリティ専攻)修了(Magna Cum Laude)。同研究所併設のシンクタンク「国際テロ対策研究所(ICT)」研修生。テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)首席(Summa Cum Laude)にて修了。2019年秋、復職。社会部時代の調査
日本EMDR学会第17回学術大会プログラム 9月23日(金・祝)
表をクリックすると拡大します
ワークショップ(継続研修)のご案内 10月9日(日)、10日(月・祝)
16:00~22:00(オランダ、スペインの日中時間に合わせての開催)
- 複雑性トラウマに由来するパーソナリティの解離:解離のパーツを扱う
講師: Onno Van der Hart(オノ・ヴァン・デア・ハート)博士 - 講師紹介
オランダのユトレヒト大学臨床健康心理学部の慢性外傷性精神病理学の名誉教授。2017年1月1日までアムステルビーンの心理学者/心理療法士。国際トラウマティック・ストレス学会の元会長。複雑性トラウマ関連障害の治療の国際的なコンサルタントおよび教育者。ウェブサイトはwww.onnovdhart.nl 邦訳書に The haunted self: Structural dissociation and the treatment of chronic traumatization. (「構造的解離-慢性外傷の理解と治療-上巻(基本概念編)」星和書店,2011)
抄録
トラウマによって引き起こされる解離は、本質的に、それぞれが独自の一人称の視点を持つ解離のパーツへのパーソナリティの分割を伴う。トラウマが人生の早い時期に始まり、より強く頻繁に起こると、被害者のパーソナリティはますます分裂していく。最も複雑なケースでは、解離性同一性障害(DID)として現れ、日常生活で機能している解離性パーツとトラウマ時間に固着したパーツを含み、通常、パーツは互いに対して恐怖を感じるようになる。EMDRを含む効果的な心理療法には、次のような段階的治療アプローチが含まれる。(1)安定化、症状の軽減、スキルトレーニング、(2)トラウマ記憶の治療、 (3)パーソナリティの(再)統合とリハビリテーション、である。このような治療には、明確に定義された協働的治療関係、パーソナリティの解離を維持するさまざまな恐怖症を克服する計画、解離性パーツへの働きかけを含むシステムズアプローチの思慮深い適用、が必要であり、それはトラウマ記憶のEMDR治療においても同様である。このウェビナーでは、解離性パーツを扱う際の、第1段階における課題に焦点をあてる。子どものパーツ(言語獲得前のパーツも含む)、敵対的で加害者を真似するパーツ、加害者を理想化するパーツを扱い、虐待を否認するパーツとトラウマに囚われているパーツの間の葛藤などをとりあげる。セラピストとクライアントの間の協働関係の構築が、パーツを扱うすべての治療作業において必要なモデルを提供する。
通訳:大澤智子(兵庫県こころのケアセンター)、菊池安希子(武蔵野大学)
- 複雑性トラウマ、情動調整と解離
講師:Anabel González(アナベル・ゴンザレス)博士 - 講師紹介
精神科医、心理療法士。集団療法、認知分析療法、システム療法、トラウマ指向療法など、多様な訓練を受けている。医学博士、犯罪学専門家。EMDRスペイン協会会長。ア・コルーニャ大学病院にて、重度トラウマ患者対象のトラウマと解離プログラムを実施している。解離性障害、トラウマ、アタッチメント、情動調整に関するトレーニングを行っている。EMDR療法の認定トレーナー、スペイン国立通信教育大学のEMDR療法課程のゲスト講師。研究では、ア・コルーニャ大学の博士課程においてチューターを務め、トラウマ及び多様な障害へのEMDR治療の分野でいくつかのプロジェクトを指揮している。解離、トラウマ、EMDRに関する論文多数。邦訳書にIt’s not me: Understanding Complex Trauma, Attachment and Dissociation(「複雑性トラウマ・愛着・解離がわかる本」日本評論社,2020)
抄録
トラウマそれ自体は意味を持たない体験であるが、コミュニケーションが難しい感覚を生み出す。いくつかのアタッチメント・スタイルでは、感情的な理解とコミュニケーションが重度に障害される。解離においては、何が起こり、どのような結果となったかについての非認識は、さらに大きなものになる。これらすべての要素により、EMDR療法の第1段階におけるケース概念化では、患者が特定できるトラウマのトップ10を超えた内容を扱う。したがって、患者の経験に意味を与えること、それを対人関係の中で行うことは、治療の前段階ではなく、治療プロセスの中核をなすものである。複雑性トラウマと解離を扱うためには、セラピストが包括的な心理教育的アプローチに取り組み、患者と一緒に問題とその歴史の完全な再定式化を発展させる必要がある。第1段階と第2段階では、重度の対人トラウマの影響、解離傾向の起源、セルフケアや情動調整や人間関係の機能不全パターンとそれを学んだ場所およびそれらを修正する方法、に関連した要素を織り交ぜていく。
このワークショップでは、より重要性の高い領域を説明し、リソース、技法、比喩、臨床例をグループと個人の両方のレベルで参加者に提供する。通訳:大澤智子(兵庫県こころのケアセンター)、菊池安希子(武蔵野大学)
オンデマンド配信について
学術大会の教育講演、シンポジウム、特別講演、一部一般演題、継続研修は、オンデマンドにて学術大会9月30日正午〜11月1日正午まで、継続研修10月18日正午〜11月1日正午まで視聴することができます。視聴方法については参加者に直接ご連絡します。ポイント取得はオンデマンド視聴でも可能です。
DVDのご案内
学術大会の教育講演、シンポジウム、特別講演、一部一般演題、継続研修を収録したDVDを販売します。11月下旬を目処に個別に発送致します。学術大会、継続研修に不参加の方には大会抄録、継続研修資料も一緒にお送りします。DVDでは視聴のチェックができないためはポイント取得対象にはなりません。