第17回学術大会及び継続研修会 1号通信

日本EMDR学会17回学術大会(9月23日)、及び
ワークショップ(継続研修)(10月9、10日)のご案内
第1号通信(演題募集)

 若草の候、みなさまにはご健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、9月23日に第17回学術大会、また、10月9、10日にワークショップ(継続研修)を開催いたします。

 9月23日の学術大会では、大会テーマ「生きぬくを支える」の元、一般演題、教育講演「生きぬくための解離への向き合い方(仮題)」、HAPによるシンポジウム「生きぬくを支える-災害支援の様々なかたち-」、毎日新聞社の大治朋子氏による「歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか(仮題)」の特別講演を予定しています。

 10月9日の継続研修は、オノ・ヴァン・デア・ハート(Onno Van der Hart)先生から「複雑性トラウマにより引き起こされた人格の解離:解離パーツを扱う」のワークショップをオランダと繋いで行います。

 10月10日の継続研修は、「複雑性トラウマ・愛着・解離がわかる本」(日本評論社)の著者アナベル・ゴンザレス先生(Anabel González, Psychiatry MD, PhD)先生によるワークショップをスペインと繋いで行います。

【テーマ】「生きぬくを支える」について
第17回学術大会準備委員長 小林正幸

 

 激動の時代になってしまいました。2019年12月から始まった新型コロナウイルスの感染は、3年以上経過して今もなお、続いています。そして、今年、2022年2月から、ウクライナで大きな戦争が始まりました。戦禍の状況は刻一刻マスコミやSNSを通して届けられてきます。

 このように、3年以上にわたって、恐怖や不安を身近に感じる生活が日常となっています。死や不安が繰り返し襲ってくる日々を過ごすことは、先々、多くの人々を苦しめるこころの傷となりかねないことを私たちは知っています。

 今、こころのケア、トラウマ治療を志す者たちに必要なこと、それは、人々が「生きぬく」ことを支え続けることを、覚悟することのように思われます。もちろん、それは決して生易しいものではないでしょう。恐怖や不安と闘うことに疲れた人を支えるとは、どのようなことなのでしょうか?何を備えると良いのでしょうか?一緒に考える機会になればと願っています。

日時
【学術大会】
2022年9月23日(金・祝)

学術大会:大会テーマ「生きぬくを支える」
一般演題
基調講演:「生きぬくを支える―コロナを恐がる子どもたち」
シンポジウム:HAP「生きぬくを支える-災害支援の様々なかたち-」
特別講演:「歪んだ正義 『普通の人』がなぜ過激化するのか(仮題)」
教育講演:「生きぬくための解離への向き合い方(仮題)」

 

【ワークショップ・継続研修】
2022年10月9、10日(日、月・祝)
日本時間午後4時~10時(現地時間に合わせての開催になります)。
9日 オノ・ヴァン・デア・ハート(Onno Van der Hart)先生
10日 アナベル・ゴンザレス先生(Anabel González)先生

場所
オンライン、オンデマンドを併用。DVD販売予定。
受講資格
日本EMDR学会会員
(9月23日の学術大会のみ、非会員社会人枠(参加費7,000円)、非会員学生枠(参加費4,000円)を設定します。)
定員
およそ300名

注:学術大会、ワークショップのそれぞれが、臨床心理士、日本精神神経学会の継続研修としてポイント申請されます。

特別講演講師:大治朋子先生   毎日新聞社 毎日新聞編集委員
1989年、毎日新聞入社。東京本社社会部、ワシントン特派員、エルサレム特派員を歴任。2004~2005年、英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所客員研究員。2017年から2年間、留学休職。イスラエル・ヘルツェリア学際研究所(IDCヘルツェリア)大学院(テロ対策・国土安全保障論、サイバーセキュリティ専攻)修了(Magna Cum Laude)。同研究所併設のシンクタンク「国際テロ対策研究所(ICT)」研修生。テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)首席(Summa Cum Laude)にて修了。2019年秋、復職。社会部時代の調査報道で2002、2003年度の新聞協会賞をそれぞれ受賞。2010年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞(本データは以下の書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『歪んだ正義 「普通の人」がなぜ過激化するのか』より)」
教育講演講師:田辺 肇先生   静岡大学教授
解離体験尺度や身体的解離尺度に詳しく、構造的解離理論の翻訳にも関わっておられる田辺肇先生をお呼びし、逆境体験を生き抜くために適応として生じた解離を、多様な視点で理解し、より有効な臨床実践に結びつけていく、「解離への向き合い方」について、基礎から臨床の架け橋となるご講演をいただきます。
継続研修会
【10月9日(日)】 

 オノ・ヴァン・デア・ハート先生(Onno van der Hart, PhD)。「複雑性トラウマにより引き起こされた人格の解離:解離のパーツを扱うこと(仮訳)」のワークショップをオランダと繋いで行います。

 オランダのユトレヒト大学臨床健康心理学部の慢性外傷性精神病理学の名誉教授。2017年1月1日までアムステルビーンの心理学者/心理療法士。国際外傷後ストレス学会(ISSTS)の元会長。複雑性トラウマ関連障害の治療の国際的なコンサルタントおよび教育者。


【10月10日(月・祝)】 

 アナベル・ゴンザレス先生(Anabel González)によるワークショップをスペインと繋いで行います。

 精神科医・心理療法家。集団療法、認知分析療法、家族システム療法、トラウマ志向心理療法を専門とする。医学博士、犯罪学の専門家。ESTD(ヨーロッパトラウマ解離学会)理事。スペインEMDR協会副理事長。コルーニャ大学病院(CHUAC)に勤務し、深刻なトラウマをもつ患者の治療のための「トラウマと解離の治療プログラム」を組織しています。(『複雑性トラウマ・愛着・解離がわかる本』より)

通訳
大澤智子(兵庫県こころのケアセンター)、菊池安希子(武蔵野大学)
参加費(予定)2号で詳細をお伝えします
早割参加費(8月15日までに入金された会員の場合)
学術大会のみ 5,000円・継続研修のみ30,000円・DVDのみ30,000円
学術大会と継続研修 33,000円など


通常参加費(8月16日以降に入金された会員の場合)
学術大会のみ 6,000円・継続研修のみ32,000円・DVDのみ32,000円
学術大会と継続研修 35,000円など

参加費等の振込方法
クレジットカード決済を予定しています
学術大会演題募集

 一般演題を募集します。発表時間は口演20、30、60分の3コースを予定しています。テーマはEMDRの臨床、研究に関するもの。

 氏名(連名発表者も含む)、所属、発表タイトル、希望コース、キーワード(5つ)を2022年6月5日(日)までにMailにて下記の事務局までお送り下さい。審査の上、こちらから発表の可否、発表方法等ご連絡を差し上げます。都合でお申し込み通りの発表形式にならない場合もございます。ご了承下さい。

 また、発表者は7月19日(火)までに抄録(2000〜2600字)をご作成下さい。抄録の様式はこちらからダウンロードしてください。

EMDR学会発表 抄録提出様式

今後の予定
 第2号通信を2022年7月下旬~8月上旬頃にお届けする予定です。具体的なプログラム内容をお届けします。
 学術大会の参加申込みは8月28日(日)までです。
 またワークショップ(継続研修)のみの参加申込は9月20日(火)まで受け付けます。
 申込み方法は第2号通信をご参照下さい。
【問い合わせ先】
日本EMDR 学会事務局
 〒673-1494 兵庫県加東市下久米942-1 兵庫教育大学 市井研究室内
 e-mail: info@emdr.jp

大会会長  小林正幸
大会副会長 檜原広大
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