第14回学術大会及び継続研修会 1号通信
《第1 号通信》開催概要と演題募集のお知らせ
冠 省
日本EMDR 学会員の皆さま。 以下に、来年5 月31 日(金)から開催を予定しております《日本EMDR 学会 第14 回学術大会および継続研修》についてご案内申し上げますとともに、演題募集要項をお知らせいたします。
多くの方のご参加、ご発表をお待ちしています。
I)第14 回学術大会 : 「子どもの臨床と家族、そして社会」 開催概要
日程 |
2019 年5 月31 日 (金) 10:00~18:30 懇親会19:00~(開始・終了時間には若干のズレがありえます) |
会場 | TKP カンファレンスセンター(東京 市ヶ谷駅前;懇親会も同じビル) |
大会テーマ | 「子どもの臨床と家族、そして社会」 |
特別講演 | 杉山 春 氏 (ルポライター;「ルポ 虐待:大阪二児置き去り死事件」など著書多数) |
特別シンポジュウム | 「子どもの臨床と家族、そして社会」 (シンポジスト 杉山 春;杉山登志郎;白川 美也子 敬称略 以上3氏) |
ゲストスピーカー | Ana Gomez MC, LPC 氏 (米国 Ana Gomez セラピ―研究所;EMDRIA認定トレーナー。子どもや青少年のEMDR セラピスト・講師として国際的に著名) |
開催趣旨
日本の子ども虐待の報告件数は年々増加し13 万件を越えました。
潜在的には、この数倍の数が想定されています。子どもの虐待は大人の問題です。しかし、それは「当事者家族の問題」だけなのでしょうか。今回、特別講演講師およびシンポジストのお一人として、子ども虐待のルポライターとして著名な杉山春 氏をお招きしています。他のシンポジストは、当学会員でもあり、家族ケアも含めた子どもの臨床家として皆様もよくご存知の杉山登志郎先生と白川美也子先生です。直接子どもと関わる仕事をしていない方も是非ご参加ください。「トラウマ治療の専門家」として、日本の子ども虐待の現状に対しての応答責任があるとしたら、それはどのような形で果たされていくのか。より深い社会的視点を含めて、皆様で考える一つの機会となればと思います。
学術大会の締めくくりには、2017 年の第12 回大会にて大好評であったAna Gomez MC, LPC 先生によるゲスト講演「バラバラの世界を持つ子ども~重症解離の子どもたちのEMDR セラピ―」を予定しています。
一般演題募集要項
テーマはEMDR の臨床、研究に関するもの。特に子どもの問題以外でも結構です。発表時間は口演30 分、60 分、90 分、3コースを予定しています。自主シンポジュウムの場合は90分または120分のコースとなります(演題タイトルに「自主シンポジュウム」と付記してください)。学会HP にリンクされている学術大会のウェブサイトから書式をダウンロードし、
- 氏名(連名発表者・指定討論者も含む)
- 所属
- タイトル
- 希望コース
- 抄録(600 字内)
- キーワード(3 つまで)
を2019 年1 月7日(月)までにMail にて下記の事務局までお送り下さい。
事例発表にあたっては倫理的な配慮をお願いします。
審査の上、こちらから発表の可否、発表方法等ご連絡を差し上げます。
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-9 サウス青山(心理相談室セコイア)
日本EMDR 学会 第14 回大会準備委員会事務局
FAX: 03-3409-7774
Email:emdr2019@gmail.com
(学術大会および継続研修についてのお問い合わせも上記にてお受けします)
II)研修:「世代伝播する心の傷~親と子どものための愛着システムに基づくEMDR セラピー《実践編》」
日程 | 2019 年6 月1 日(土)~6 月2 日(日)9:00~17:00 |
会場 | 早稲田大学 早稲田キャンパス 国際会議場(東京 高田馬場) |
定員 | 300 人 |
講師 | Ana Gomez 先生 米国 Ana Gomez セラピ―研究所 EMDRIA 認定トレーナー |
研修趣旨
Ana Gomez 先生は2017 年の第12 回大会にて初来日し、学術大会の特別講演および継続研修を担当されました。とくに継続研修では、愛着の問題を抱える幼児や青少年のEMDR 臨床、さらにトラウマの世代間伝播の視点からの家族ケアを含む多彩でダイナミックなEMDR の臨床技法を盛り沢山に教えて下さいました。また、プレゼンテーションの明快さだけでなく、先生の真摯で思慮深くあたたかな臨床姿勢は、ステージの上からフロアーの受講者に良質のエネルギーを届けてくれました。今回は、前回の続編的に、世代間トラウマを軸として講義内容を深めて頂きます。もちろん、前回は参加していない方も無理なく参加できる構成内容です。また、前回座学で学習しただけの技法のいくつかを受講者が「実践的に学習」できるように、体験学習の導入もお願いして現在調整中です。
Ana 先生は、トラウマや逆境体験の影響を受けた子どもや若者、成人の臨床に関わっている熟練のEMDR臨床家であり、日本でのEMDR W1 トレーニングで見るビデオに登場する女子小学生“ジャスミン”のセラピストとして覚えている方も多いと思います。
海外でも積極的に指導にあたり、20 ヶ国、100 都市以上で複雑性トラウマ、愛着の傷つき、解離を持つ子ども及び若者へのEMDR とその関連技法について講演やワークショップを行っています。近年は、Web を使った種々の講座の提供にも積極的です。
御著書も多くあり、2012 年に子どものEMDR 臨床の包括的教科書とも言うべき「EMDR Therapy and Adjunct Approaches with Children: Complex Trauma, Attachment, and Dissociation」を出版されています。日本では、「こわかったあの日にバイバイ! : トラウマとEMDRのことがわかる本(原題; Dark Bad Day…go away)」および、「私の中のすべての色たち:解離について最初に出会う本(原題;All the Colors of Me: My First Book about Dissociation)」が翻訳され、EMDR および解離の心理教育のテキストとして活用されています。
III)学術大会および継続研修参加費
費用 |
学術大会: 6,000 円 継続研修: 32,000 円 懇親会費: 5,000 円 (大会と継続研修を同時申し込みいただくと35,000 円予定) |
募集定員 | 300人 |
申し込み方法 | Web上からの申し込み、決済となります。(クレジット・コンビニ支払い) |
IV)今後の予定
第2号通信を2019年2月上旬頃にお届けする予定です。
具体的なプログラム内容と申し込み方法などの詳細は第2号通信をご覧ください。