第11回 EMDR Part1トレーニング

 新年度で気持ちも新たな今日この頃ですが、みなさまにはご清祥のこととお慶びもうしあげます。

 虐待、犯罪被害、DVとトラウマからの回復は今心理療法の最も関心の高い分野と言っても過言ではありません。EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は外傷的な記憶を短期間で処理できる画期的な方法です。基になっている外傷理論は新しい精神病理の見方を提供してくれます。EMDRの日本における第11回目のトレーニングを、創始者F・シャピロ博士が主宰するカリファルニアのEMDR研究所の協力のもと、今年も開催いたします。二瓶社から昨年6月に出版されたシャピロ博士のテキストの翻訳も大変好評に売り上げを伸ばしており、関心の高さが伺えます。

講師は同研究所のシニア・トレーナーであるアンドリュー・リーズ博士で、急性、慢性のPTSD、不安障害、解離性障害、嗜癖行動、うつ病、および対人関係カウンセリングの診断と治療を専門としています。27年間カリフォルニアで臨床心理士として個人開業しており、電子ジャーナルのTraumatologyの編集委員、EMDR研究所のディスカッションリストのモデレーターを歴任しました。日本を含め欧米各国で60以上のトレーニングを手がけ、フランス語も堪能です。今回で日本でのトレーニングも9回目を迎え、日本の文化的背景への考慮も深まっています。

このPart 1トレーニングの3日間全てのセッションに参加なさった方は、カリフォルニアのEMDR研究所に登録されます。また、日本EMDR学会の参加証が発行されます。

 

第11回 EMDR Part1 トレーニング日程

日 程

2005年 8月6(土)、7(日)、8(月)の3日間

  • 初日受付開始9時、 研修開始 9時30分
  • 2日目、3日目の研修開始9時
  • 終了時間は3日とも5時(2日目の夜には希望者による懇親会を計画しています〈参加費別途〉)

参加資格

日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)が定めた参加資格

  • 医師・・・免許取得後、精神科・心療内科・小児科などの領域で2年以上の臨床経験を有する方。
  • 心理職・・臨床心理士資格取得者かこれに準ずる方(心理学か関連領域の修士課程修了後、心理臨床経験2年以上の方か、心理学か関連領域の学部卒の場合は学士号取得後心理臨床経験5年以上、うち1年は医師、臨床心理士にスーパーバイズを受けた方)。

定 員

90名
定員になり次第しめきりますのでお早めにお申し込みください

参加費

7万円(日本語通訳、日本語テキスト代を含みます)

受 付

2005年4月25日(月)~7月 1日(金)(消印有効、但し定員になり次第締め切ります。)

会 場

早稲田大学国際会議場 3F会議室
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-20-14  TEL: 03-5286-1755

会場への直接のお問合わせはご容赦ください。


●会場へのアクセス

  • 会場の早稲田大学国際会議場は西早稲田キャンパス内の総合学術情報センターの建物の3階にあります。
  • 総合学術センターへのアクセスは、JR高田馬場駅から都バスに乗り「グランド坂下」で下車後徒歩2分、或いは地下鉄東西線早稲田駅から徒歩5分です。以下の地図を参照下さい。
  • 早稲田大学のキャンパスマップ
  • Yahooの地図(会場入り口の門はYhooの地図の中心の十字の部分になります)

●EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、フランシーン・シャピロ博士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療のために1989年に発表した心理療法で、迅速かつ効果的な方法です。APA(アメリカ心理学会)、ISTSS(国際トラウマティックストレス学会)、英国保健省、イスラエル政府、イタリア政府もPTSDの治療ガイドラインにEMDRを載せています。最近では、EMDRの適用範囲は、多くの不安、うつといった精神疾患から疼痛といった身体疾患までより広くなっています。その過程で用いられる眼球運動が、情報処理モデルにおける神経生理学的活動を刺激することで外傷的な記憶の再処理を引き起こすようです。Part1トレーニングの修了で単回のPTSDや単一恐怖などに対応でき、Part2トレーニングまで終了すると複雑性PTSD、社会恐怖や人格障害などにも柔軟に対応できるようになります。

● シャピロ博士はカリフォルニア州パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の主任研究員、EMDR研究所の所長、人道支援のNPO組織EMDR-HAPの代表、The American Academy of Experts in Traumatic Stress の理事、Traumatologyの編集委員を勤めています。30以上のEMDR関連の著作があり、世界中でトレーニングを行っています。

●研修は大きく、講義と実習に分かれています。講義はリーズ博士による一斉講義ですが、実習では参加者は2~3人一組で役割を交代しながら実習をします。9~10人に1人の割合でファシリテーターが付き、実習をスーパーバイズします。この体制は、実習場面での急速な心理的変化に適切に対応するためのものです。

●Part2トレーニングの受講は規定により、Part1修了後、一定期間の臨床実践(3ヶ月以上)を経てからでないと認められませんので、今回直後に実施されるPart2トレーニングに連続参加することはできません。

● 日本人スタッフ:

  • ファシリテーター:市井雅哉(兵庫教育大学)、太田茂行(生活心理相談室ナヌーク室長)、北村雅子(つくばトータル・ヘルスプラザ、川越心理研究相談所)、白川美也子(国立天竜病院)、田中究(神戸大精神科)、本多正道(本多クリニック)
  • 通訳:大澤智子(兵庫県こころののケアセンター)他

 

申し込み

申込方法

 申込書のページを開き、申込用紙を各自で印刷してください。所定事項をすべてご記入の上、返信用封筒としてご自分の住所、お名前を記入なさった定形最大封筒(A4用紙三つ折りが入るサイズ)に80円切手を貼って同封し、ご送付ください。2005年7月1日の消印有効とさせていただきます。

 資格審査の後、受講いただける方には会場の地図、入金方法等を返送しますので、その指示に従い、参加費をお払いください。入金を確認した時点で、予約参加者証をお送りいたしますので、当日会場にお持ちください。1週間以上入金が遅れるとキャンセル扱いとなることもあります。

申し込み・問い合わせ先

会場への直接のお問合わせはご容赦ください

主催:日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)*
   事務局:〒673-1494兵庫県加東郡社町下久米942-1
   兵庫教育大学 発達心理臨床研究センター 市井研究室
TEL & Fax: 0795-44-2278
e-mail: msyichii@emdr.jp


*EMDR Network Japan はEMDRIA(国際EMDR協会)から日本でのEMDRに関する研修認定、資格認定を行う組織として承認されました(2004.2.26)

日本EMDR学会はEMDRIA(国際EMDR学会)から日本でのEMDRに関する研修認定、資格認定を行う組織として認定されました(2004.2.26)。

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