Francine Shapiro博士への弔意
とても悲しいことですが、EMDRの創始者、Francine Shapiro博士が2019年6月16日、71年の生涯を閉じられました。彼女は我々にたくさんの愛、癒やし、希望をくださいました。
Shapiro博士はカリフォルニア、パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の名誉上級研究員で、カリフォルニア、ワトソンビルにあるEMDR研究所の業務執行取締役であり、世界中で災害支援、無料のトレーニングを組織するNPO(非営利団体)であるTrauma Recovery/EMDR Humanitarian Assistance Programs(トラウマ回復/EMDR人道支援プログラム)の名誉会長を務められました。国際ジグムント・フロイト賞を心理療法への卓越した貢献に対して、ウィーン市及び世界心理療法評議会より受賞されました。また、アメリカ心理学会、第56部門から、トラウマ心理学の実践における優秀貢献賞を受賞されました。さらに、カリフォルニア心理学会から優秀科学功績賞を受賞されました。Shapiro博士は、人種政治的戦争における、アメリカ心理学会の「エキスパート集団」とカナダ心理学会の共同イニシアティブの一人に選出されました。
また、世界的多様性をもったトラウマ治療とアウトリーチ組織、雑誌の顧問を務められました。世界中の学会での招待講師を務め、EMDRに関する90以上の雑誌、書籍の章を単著、共著にて著してこられました。
日本で実施されてきたEMDRトレーニングのプログラムはすべて彼女が作成され改訂してきたものです。EMDRを通して世界を変えてくださったことは間違いありません。ご冥福をお祈りしたいと思います。