第18回 EMDR Part2トレーニング

初夏の候、みなさまにはご健勝のこととお喜び申し上げます。

さて、Part1トレーニングを終えた多くの方が、Part2まで終えないとちょっと怖くって手を出せないようなクライエントが多いとおっしゃいます。Part2で扱うさまざまな手続きは、より複雑で深刻な外傷記憶を上手に扱う大きな手助けとなります。否定的な記憶の再体験をより短く、より楽に済ませることで双方の負担が軽減できます。今までのみなさんの臨床感覚を活かす柔軟な方法も見えてきます。

継続研修の機会も充実してきていますので、その前提となるPart2トレーニングに是非ご参加いただけますようにご案内申しあげます。

講師は同研究所のシニア・トレーナーであり、兵庫教育大学発達心理臨床研究センタートラウマ回復支援研究分野教授の市井雅哉が務めます。急性、慢性のPTSD、恐怖症、ストレス、不安障害、うつ病の査定と治療が専門、約25年の臨床歴を持ち、現在、日本EMDR学会理事長、日本行動療法学会理事、日本心理臨床学会理事、EMDRIA編集理事を務めています。これまでにEMDRに関して日本EMDR学会、日本外来精神医学会、日本カウンセリング学会、日本健康心理学会、日本行動療法学会、日本催眠学会、日本児童青年精神医学会、日本心身医学会、日本心理臨床学会、日本トラウマティックストレス学会、日本認知療法学会、日本バイオフィードバック学会、日本ブリーフサイコセラピー学会、日本臨床催眠学会、WCBCT(世界行動療法認知療法会議)、韓国EMDR協会、アジアEMDR学会などで講演歴を持っています。臨床心理士。

また、解離に関する専門講義はニキハーティーホスピタルの仁木啓介が務めます。仁木会理事長、精神保健指定医、日本臨床催眠学会常任理事、日本EMDR学会理事、日本精神神経学会専門医、日本精神科病院協会認定指導医、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本臨床催眠学会臨床催眠資格、熊本県精神保健福祉協会理事という肩書きを持ち、催眠、トラウマ、解離、犯罪被害者支援が専門です。日本EMDR学会、日本臨床催眠学会、日本ブリーフサイコセラピー学会、日本心理臨床学会などで講演歴を持っています。精神科医師。

このPart2のトレーニングの3日間の全てのセッションに参加なさった方は、日本EMDR学会発行のEMDRトレーニング修了証が授与されます。

日程 2013年 8月2日(金), 3日(土), 4日(日) の3日間
初日受付開始9時 研修開始 9時30分(昼食休憩 75分、昼食は各自)2日目,3日目の研修開始9時(昼食休憩 75分、昼食は各自)終了は3日とも5時(2日目の夜には希望者による懇親会を計画しています(参加費別途))
参加資格 下記参加資格をご覧ください。
定員 72名(予定)
参加費 60,000円(英語・日本語テキスト代を含みます)
受付 2013年6月17日(月)~6月28日(金) (消印有効、審査後に参加可能かどうかのご連絡をします)
会場 三宮研修センター 〒651-0085 兵庫県神戸市中央区八幡通4丁目2-12
TEL. 078-232-0081 FAX. (078)-232-0091(三宮徒歩5分)
参加資格 日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)が定めた参加資格
医師・・免許取得後、精神科・心療内科・小児科などの領域で2年以上の臨床経験を有する方。
心理職・・臨床心理士資格認定協会資格「臨床心理士」資格取得者。

Part2トレーニングの受講は 規定により、Part1修了後、一定期間の臨床実践(3ヶ月以上)を経てからでないと認められません。Part1修了後の実施状況を受講許可の参考にしますので、規定用紙に記入ください。

EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、フランシーン・シャピロ博士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療のために1989年に発表した心理療法で、迅速かつ効果的な方法です。APA(アメリカ心理学会)、ISTSS(国際トラウマ研究学会)、英国保健省、イスラエル、フランス、米国防省、ドイツ、オランダ、北アイルランド、スウェーデン、オーストラリアなどでもPTSDに対するEMDRの効果を実証されたものとして評価しています。最近では、EMDRの適用範囲は、多くの不安、うつといった精神疾患から疼痛といった身体疾患までより広くなっています。その過程で用いられる眼球運動が、情報処理モデルにおける神経生理学的活動を刺激することで外傷的な記憶の再処理を引き起こします。 Part1トレーニングの修了で単回のPTSDや単一恐怖などに対応でき、Part2まで修了すると複雑性PTSD、解離性障害、社会恐怖や人格障害などにも柔軟に対応できるようになります。

シャピロ博士は カリフォルニア州パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の主任研究員、EMDR研究所の所長、人道支援のNPO組織EMDR-HAPの代表、The American Academy of Experts in Traumatic Stress の理事、Traumatologyの編集委員を勤めています。30以上のEMDR関連の著作があり、世界中でトレーニングを行っています。

研修は大きく、講義と実習に分かれています。講義は市井雅哉、仁木啓介による一斉講義ですが、実習では参加者は3~4人一組で役割を交代しながら実習をします。9~10人に1人の割合でファシリテーターが付き、実習をスーパーバイズします。この体制は、実習場面での急速な心理的変化に適切に対応するためのものです。

ファシリテーター:大澤智子(兵庫県こころののケアセンター)、太田茂行(生活心理相談室ナヌーク室長)、菊池安希子(国立精神・神経医療研究センター)、近藤千加子(ディーパ心理オフィス)、白川美也子(シーディングホープ)、竹内伸(さきおえいこ子どもこころのクリニック)、仁木啓介(ニキ・ハーティー・ホスピタル)、福井義一(甲南大学)、本多正道(本多クリニック)

申し込み方法:下記の申し込み書2頁(申込用紙&実施状況報告書)をダウンロード、印刷し、所定事項をすべてご記入の上、返信用封筒としてご自分の住所、お名前を記入なさった定形最大封筒(A4用紙が3つ折りで入るサイズ)に80円切手を貼って同封し、下記までご送付ください。2013年6月28日(金)の消印有効とさせていただきます。この日以降に資格審査の後、受講いただける方には会場の地図、入金方法等を返送しますので、その指示に従い、参加費をお払いください。入金を確認した時点で、予約参加者証をお送りいたしますので、当日会場にお持ちください。1週間以上入金が遅れるとキャンセル扱いとなることもありますのでご注意下さい。

参加申込用紙、EMDR実施状況報告書

ご案内(PDF版)

申し込み・問い合わせ先: 下記学会事務局で承ります。会場への直接のお問合わせはご容赦ください。

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