第13回 EMDR Part2トレーニング

 青葉が目に鮮やかな今日この頃ですが、みなさまにはご清祥のこととお慶びもうしあげます。

  Part1トレーニングを終えた多くの方が、2まで終えないとちょっと怖くって手を出せないようなクライエントが多いとおっしゃいます。2で扱うさまざまな手続きは、より複雑で深刻な外傷記憶を上手に扱う大きな手助けとなります。否定的な記憶の再体験をより短く、より楽に済ませることで双方の負担が軽減できます。今までのみなさんの臨床感覚を活かす柔軟な方法も見えてきます。継続研修の機会も充実してきていますので、その前提となるPart2トレーニングに是非ご参加いただけますようにご案内申しあげます。二瓶社から出版されたシャピロ博士の2つの著作の翻訳も大変好評に売り上げを伸ばしています。

 講師は同研究所のシニア・トレーナーであり、兵庫教育大学発達心理臨床研究センタートラウマ回復支援研究分野教授の市井雅哉が勤めます。急性、慢性のPTSD、恐怖症、ストレス、不安障害、うつ病の査定と治療を得意としています。約22年の臨床歴を持つ臨床心理士です。現在、日本EMDR学会理事長、日本ブリーフサイコセラピー学会理事、日本行動療法学会の編集委員を務めています。これまでにEMDRに関して日本心理臨床学会、日本ブリーフサイコセラピー学会、日本行動療法学会、日本認知療法学会、日本カウンセリング学会、日本心身医学会、日本外来精神医学会、日本バイオフィードバック学会、日本トラウマティックストレス学会、日本催眠学会、日本EMDR学会、日本健康心理学会、WCBCT、韓国EMDR協会での招待講演講師、ワークショップ講師、シンポジスト等を務めてきました。

 このPart2のトレーニングの3日間の全てのセッションに参加なさった方は、カリフォルニアのEMDR研究所に登録され、日本EMDR学会発行のEMDRトレーニング修了証が送付されます。

日   程:
2008年 8月 8日(金), 9日(土), 10日(日) の3日間
初日受付開始9時 研修開始 9時30分
2日目,3日目の研修開始9時
終了は3日とも5時(2日目の夜には希望者による懇親会を計画しています(参加費別途))
参加資格:
下記●参加資格をご覧ください。
定  員:
63名(予定)
参 加 費:
50,000円(英語・日本語テキスト代を含みます)
受  付:
2008年6月2日(月)~7月 11日(金) (消印有効、審査後に参加可能かどうかのご連絡をします)
会    場:
虎ノ門パストラルホテル
〒105-0001東京都港区虎ノ門4丁目1番1号
TEL 03-3432-7261(代表)

●参加資格・・日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)が定めた参加資格

医師・・免許取得後、精神科・心療内科・小児科などの領域で2年以上の臨床経験を有する方。

心理職・・臨床心理士資格認定協会資格「臨床心理士」資格取得者。

●Part2トレーニング゛の受講は規定により、Part1修了後、一定期間の臨床実践(3ヶ月以上)を経てからでないと認められません。今回はpart1修了後の実施状況を受講許可の参考にしますので、規定用紙に記入ください。

●EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、フランシーン・シャピロ博士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療のために1989年に発表した心理療法で、迅速かつ効果的な方法です。APA(アメリカ心理学会)、ISTSS(国際トラウマ研究学会)、英国保健省、イスラエル、フランス、米国防省、ドイツ、オランダ、北アイルランド、スウェーデン、オーストラリアなどでもPTSDに対するEMDRの効果を実証されたものとして評価しています。最近では、EMDRの適用範囲は、多くの不安、うつといった精神疾患から疼痛といった身体疾患までより広くなっています。その過程で用いられる眼球運動が、情報処理モデルにおける神経生理学的活動を刺激することで外傷的な記憶の再処理を引き起こします。 Part1トレーニングの修了で単回のPTSDや単一恐怖などに対応でき、Part2まで修了すると複雑性PTSD、解離性障害、社会恐怖や人格障害などにも柔軟に対応できるようになります。

●シャピロ博士は カリフォルニア州パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の主任研究員、EMDR研究所の所長、人道支援のNPO組織EMDR-HAPの代表、The American Academy of Experts in Traumatic Stress の理事、Traumatologyの編集委員を勤めています。30以上のEMDR関連の著作があり、世界中でトレーニングを行っています。

●研修は大きく、講義と実習に分かれています。講義は市井雅哉による一斉講義ですが、実習では参加者は2~3人一組で役割を交代しながら実習をします。9~10人に1人の割合でファシリテーターが付き、実習をスーパーバイズします。この体制は、実習場面での急速な心理的変化に適切に対応するためのものです。

●ファシリテーター:大澤智子(兵庫県こころのケアセンター)、太田茂行(生活心理相談室ナヌーク室長)、菊池安希子(国立精神・神経センター)、北村雅子(つくばトータル・ヘルスプラザ、川越心理研究相談所)、白川美也子(国立精神神経センター)、田中究(神戸大精神科)、仁木啓介(ニキハーティーホスピタル)、福井義一(東海学院大学)、本多正道(本多クリニック)

● 申し込み方法:申込書をダウンロードして(Wordのdocファイル形式です)、申込用紙を各自で印刷してください。所定事項をすべてご記入の上、返信用封筒としてご自分の住所、お名前を記入なさった定形最大封筒(A4用紙が3つ折りで入るサイズ)に80円切手を貼って同封し、下記までご送付ください。2008年7月11日(金)の消印有効とさせていただきます。この日以降に資格審査の後、受講いただける方には会場の地図、入金方法等を返送しますので、その指示に従い、参加費をお払いください。入金を確認した時点で、予約参加者証をお送りいたしますので、当日会場にお持ちください。1週間以上入金が遅れるとキャンセル扱いとなることもありますのでご注意下さい。(これまでと申し込み方法が大きく変わっていますので、ご注意ください。)

●申し込み・問い合わせ先: 下記で承ります。会場への直接のお問合わせはご容赦ください。

主催:日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)* 
事務局:〒673-1494兵庫県加東市下久米942-1 兵庫教育大学 市井研究室
     
TEL&Fax: 0795-44-2278 e-mail: info@emdr.jp URL: www.emdr.jp

*日本EMDR学会 はEMDRIA(国際EMDR学会)から日本でのEMDRに関する研修認定、資格認定を行う組織として認定されました(2004.2.26)。
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