第12回 EMDR Part2トレーニング

 青葉が目に鮮やかな今日この頃ですが、みなさまにはご清祥のこととお慶びもうしあげます。

 Part1トレーニングを終えた多くの方が、2まで終えないとちょっと怖くって手を出せないようなクライエントが多いとおっしゃいます。2で扱うさまざまな手続きは、より複雑で深刻な外傷記憶を上手に扱う大きな手助けとなります。否定的な記憶の再体験をより短く、より楽に済ませることで双方の負担が軽減できます。今までのみなさんの臨床感覚を活かす柔軟な方法も見えてきます。継続研修の機会も充実してきていますので、その前提となるPart2トレーニングに是非ご参加いただけますようにご案内申しあげます。二瓶社から出版されたシャピロ博士の2つの著作の翻訳も大変好評に売り上げを伸ばしています。

 講師は同研究所のシニア・トレーナーであるアンドリュー・リーズ博士で、急性、慢性のPTSD、不安障害、解離性障害、嗜癖行動、うつ病、および対人関係カウンセリングの診断と治療を専門としています。28年間カリフォルニアで臨床心理士として個人開業しており、電子ジャーナルのTraumatologyの編集委員、EMDR研究所のディスカッションリストのモデレーターを歴任しました。日本を含め欧米各国で60以上のトレーニングを手がけ、またフランス語も堪能です。今回で日本でのPart2トレーニングも10回目を迎え、日本の文化的背景への深い理解もお持ちです。

 このPart2のトレーニングの3日間の全てのセッションに参加なさった方は、カリフォルニアのEMDR研究所に登録され、同研究所発行のEMDRトレーニング修了証が送付されます。また、日本EMDR学会の修了証も発行されます。

第12回 EMDR Part2 トレーニング日程

日 程

2007年 8月10日(金),11日(土), 12日(日) の3日間

  • 初日受付開始9時 研修開始 9時30分
  • 2日目,3日目の研修開始9時
  • 終了は3日とも5時(2日目の夜には希望者による懇親会を計画しています(参加費別途))

参加資格

日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)が定めた参加資格

  • 医師・・免許取得後、精神科・心療内科・小児科などの領域で2年以上の臨床経験を有する方。
  • 心理職・・臨床心理士資格取得者か資格試験受験が可能な方(細かい規定は臨床心理士資格認定協会の基準を参照下さい)。

●Part2トレーニング゛の受講は 規定により、Part1修了後、一定期間の臨床実践(3ヶ月以上)を経てからでないと認められません。したがって、直前のpart1トレーニングとの連続受講はできません。

定 員

90名
定員になり次第しめきりますのでお早めにお申し込みください

参加費

7万円(日本語通訳、日本語テキスト代を含みます)

受 付

2007年5月30日(水)~7月 13日(金) (消印有効、但し定員になり次第締め切ります。 )

会 場

国立オリンピック記念青少年総合センター

国際交流棟/国際会議室

〒151-0052東京都渋谷区代々木神園町3番1号
TEL 03-3467-7201(代表)

トレーニングについて会場への直接のお問合わせはご容赦ください

●EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、フランシーン・シャピロ博士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療のために1989年に発表した心理療法で、迅速かつ効果的な方法です。APA(アメリカ心理学会)、ISTSS(国際トラウマ研究学会)、英国保健省、イスラエル政府、フランス政府、米国防省もPTSDに対するEMDRの効果を実証されたものとして評価しています。最近では、EMDRの適用範囲は、多くの不安、うつといった精神疾患から疼痛といった身体疾患までより広くなっています。その過程で用いられる眼球運動が、情報処理モデルにおける神経生理学的活動を刺激することで外傷的な記憶の再処理を引き起こします。 Part1トレーニングの修了で単回のPTSDや単一恐怖などに対応でき、Part2まで修了すると複雑性PTSD、解離性障害、社会恐怖や人格障害などにも柔軟に対応できるようになります。

●シャピロ博士は カリフォルニア州パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の主任研究員、EMDR研究所の所長、人道支援のNPO組織EMDR-HAPの代表、The American Academy of Experts in Traumatic Stress の理事、Traumatologyの編集委員を勤めています。30以上のEMDR関連の著作があり、世界中でトレーニングを行っています。

●研修は大きく、講義と実習に分かれています。講義はリーズ博士による一斉講義ですが、実習では参加者は2~3人一組で役割を交代しながら実習をします。9~10人に1人の割合でファシリテーターが付き、実習をスーパーバイズします。この体制は、実習場面での急速な心理的変化に適切に対応するためのものです。

● 日本人スタッフ:

  • ファシリテーター:市井雅哉(兵庫教育大学)、太田茂行(生活心理相談室ナヌーク室長)、北村雅子(つくばトータル・ヘルスプラザ、川越心理研究相談所)、白川美也子(浜松市保健福祉部)、田中究(神戸大精神科)、本多正道(本多クリニック)福井義一(東海学院大学)、仁木啓介(ニキハーティーホスピタル)他
  • 通訳:大澤智子(兵庫県こころののケアセンター)他

申し込み

申込方法

 申込書のページを開き、申込用紙を各自で印刷してください。所定事項をすべてご記入の上、返信用封筒としてご自分の住所、お名前を記入なさった定形最大封筒(A4用紙が3つ折りで入るサイズ)に80円切手を貼って同封し、下記までご送付ください。2007年7月13日(金)の消印有効とさせていただきます。

 資格審査の後、受講いただける方には会場の地図、入金方法等を返送しますので、その指示に従い、参加費をお払いください。入金を確認した時点で、予約参加者証をお送りいたしますので、当日会場にお持ちください。1週間以上入金が遅れるとキャンセル扱いとなることもありますのでご注意下さい。

申し込み・問い合わせ先

会場への直接のお問合わせはご容赦ください。

主催:日本EMDR学会(旧EMDR-Network JAPAN)*
   事務局:〒673-1494 兵庫県加東市下久米942-1

   兵庫教育大学 発達心理臨床研究センター 市井研究室

   TEL & Fax: 0795-44-2278

   e-mail: msyichii@emdr.jp


日本EMDR学会はEMDRIA(国際EMDR学会)から日本でのEMDRに関する研修認定、資格認定を行う組織として認定されました(2004.2.26)。

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