第9回EMDR Part1トレーニング

 新緑や花々が目に鮮やかな今日この頃ですが、みなさまにはご清祥のこととお慶びもうしあげます。

 トラウマは現在のキーワードの1つのように使われ、去る3月の神戸でのトラウマティックストレス学会第2回大会では、いろんなセッションで成人、子どもへのEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)の適用の事例が聞かれました。この外傷的な記憶を処理できるEMDRの日本における第9回目のトレーニングを、創始者F・シャピロ博士が主宰するカリファルニアのEMDR研究所の協力のもと、今年も開催いたします。名称が一昨年までのレベル1からPart1に変わっていますが、内容は同じものです。

講師は同研究所のシニア・トレーナーであるアンドルー・リーズ博士で、急性、慢性のPTSD、不安障害、解離性障害、嗜癖行動、うつ病、および対人関係カウンセリングの診断と治療を専門としています。25年間カリフォルニアで臨床心理士として個人開業しており、電子ジャーナルのTraumatologyの編集委員、EMDR研究所のディスカッションリストのモデレーターを勤めています。日本を含め欧米各国で60以上のトレーニングを手がけ、またフランス語も堪能です。今回で日本でのトレーニングも7回目を迎え、日本の文化的背景への考慮も深まっています。

 このPart1・トレーニングの3日間全てのセッションに参加なさった方は、カリフォルニアのEMDR研究所に登録されます。また、Part2まで修了された時点で、同研究所発行のEMDRトレーニング修了証が送付されます。

 

第9回 EMDR Part1・ トレーニング日程

日程

2003年8月23(土)、24(日)、25(月) の3日間

  • 初日受付開始9時30分、研修開始 10時
  • 2日目、3日目の研修開始9時30分
  • 最終日も5時までしっかり研修を行います。

参加資格

EMDRIAからの強い要請で、参加資格をとりあえず以下のようにいたします。

  • 医師:免許取得後、精神科・心療内科・小児科などの領域で2年以上の臨床経験を有する方。
  • 心理職:臨床心理士資格取得者かこれに準ずる方(心理学か関連領域の修士課程修了後、心理臨床経験2年以上の方か、心理学か関連領域の学部卒の場合は学士号取得後心理臨床経験5年以上、うち1年は医師、臨床心理士にスーパーバイズを受けた方)。

定員

90名
定員になり次第しめきりますのでお早めにお申し込みください

参加費

7万円(日本語通訳、日本語テキスト代を含みます)

申込締め切り

2003年 7月18日(金) (消印有効)

会場

早稲田大学国際会議場 3F会議室
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田1-20-14

会場への直接のお問合わせはご容赦ください。


●会場へのアクセス

  • 会場の早稲田大学国際会議場は西早稲田キャンパス内の総合学術情報センターの建物の3階にあります。
  • 総合学術センターへのアクセスは、JR高田馬場駅から都バスに乗り「グランド坂下」で下車後徒歩2分、或いは地下鉄東西線早稲田駅から徒歩5分です。以下の地図を参照下さい。
  • 会場入り口の門はYhooの地図の中心の十字の部分になります。

●EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、フランシーン・シャピロ博士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療のために1989年に発表した心理療法で、迅速かつ効果的な方法です。APA(アメリカ心理学会)、ISTSS(国際トラウマ研究学会)もPTSDに対するEMDRの効果を実証されたものとして評価しています。最近では、EMDRの適用範囲はより広くなっています。その過程で用いられる眼球運動が、情報処理モデルにおける神経生理学的活動を刺激することで外傷的な記憶の再処理を引き起こすようです。Part1トレーニングの修了でPTSDや単一恐怖などに対応でき、Part2トレーニングまで終了すると複雑性PTSD、社会恐怖や人格障害などにも柔軟に対応できるようになります。

● シャピロ博士はカリフォルニア州パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の主任研究員、EMDR研究所の所長、人道支援のNPO組織EMDR-HAPの代表、電子ジャーナルのTraumatologyの編集委員を勤めています。30以上のEMDR関連の著作があり、世界中でトレーニングを行っています。

●理論編ではリーズ博士による講義を一斉にうけますが、実習場面では参加者は2~3人一組で役割を交代しながら実習をします。9~10人に1人割合でファシリテーターが付き、実習をスーパーバイズします。この体制は、実習場面での急速な心理的変化に適切に対応するためのものです。

●Part2トレーニングの受講はPart1修了後、一定期間の臨床実践(6ヶ月以上)を経てからが望ましいとされていますので、今夏続いて開催されるPart2トレーニングには参加できません。


 

申し込み

申込方法

 申込書のページを開き、申込用紙を各自で印刷してください。所定事項を出来る限りあまさずご記入の上、返信用封筒としてご自分の住所、お名前を記入なさった定形最大封筒に80円切手を貼って同封し、ご送付ください。2003年7月18日の消印有効とさせていただきます。

 資格審査の後、受講いただける方には会場の地図、入金方法等を返送しますので、その指示に従い、参加費をお払いください。入金を確認した時点で、申し込み手続きは完了し、予約参加者証をお送りいたしますので、当日会場にお持ちください。1週間以上入金が遅れるとキャンセル扱いとなることもありますのでご注意下さい。

申し込み・問い合わせ先

下記で承ります。会場への直接のお問合わせはご容赦ください。

主催:EMDR-Network JAPAN 代表 市井雅哉

〒903-0213
沖縄県中頭郡西原町千原1 琉球大学教育学部 市井研究室
TEL & Fax: 098-895-8423
e-mail: msyichii@emdr.jp

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