第9回 EMDR Part2トレーニング

 新年度で気持ちも新たな今日この頃ですが、みなさまにはご清祥のこととお慶びもうしあげます。

 Part1トレーニングを終えた多くの方が、2まで終えないとちょっと怖くって手を出せないようなクライエントが多いとおっしゃいます。2で扱うさまざまな手続きは、より複雑で深刻な外傷記憶を上手に扱う大きな手助けとなります。否定的な記憶の再体験をより短く、より楽に済ませることで双方の負担が軽減できます。今までのみなさんの臨床感覚を活かす方法も見えてきます。継続研修の機会も充実してきていますので、その前提となるPart2トレーニングに是非ご参加いただけますようにご案内申しあげます。

 講師は同研究所のシニア・トレーナーであるアンドリュー・リーズ博士で、急性、慢性のPTSD、不安障害、解離性障害、嗜癖行動、うつ病、および対人関係カウンセリングの診断と治療を専門としています。26年間カリフォルニアで臨床心理士として個人開業しており、電子ジャーナルのTraumatologyの編集委員、EMDR研究所のディスカッションリストのモデレーターを勤めています。日本を含め欧米各国で60以上のトレーニングを手がけ、またフランス語も堪能です。今回で日本でのトレーニングも7回目を迎え、日本の文化的背景への考慮も深まっています。

 このPart2のトレーニングの3日間の全てのセッションに参加なさった方は、カリフォルニアのEMDR研究所に登録され、同研究所発行のEMDRトレーニング修了証が送付されます。

 

第9回 EMDR Part2 トレーニング日程

日 程

2004年 7月 12日(月), 13日(火), 14日(水) の3日間

  • 初日受付開始9時 研修開始 9時30分
  • 2日目,3日目の研修開始9時
  • 終了は3日とも5時(2日目の夜には希望者による懇親会を計画しています〈参加費別途〉)

参加資格

EMDR-Network JAPANが定めた参加資格

  • 医師・・・免許取得後、精神科・心療内科・小児科などの領域で2年以上の臨床経験を有する方。
  • 心理職・・臨床心理士資格取得者かこれに準ずる方(心理学か関連領域の修士課程修了後、心理臨床経験2年以上の方か、心理学か関連領域の学部卒の場合は学士号取得後心理臨床経験5年以上、うち1年は医師、臨床心理士にスーパーバイズを受けた方)。

●EMDR Network Japanの規定としてPart2トレーニングの受講はPart1修了後、一定期間の臨床実践(3ヶ月以上)を経ないと受講できません。

定 員

54名
定員になり次第しめきりますのでお早めにお申し込みください

参加費

7万円(日本語通訳、日本語テキスト代を含みます)

受 付

2004年4月19日(月)~6月 11日(金) (消印有効、但し定員になり次第締め切ります。 )

会 場

ラッセホール
〒650-0004 神戸市中央区中山手通4-10-8
TEL078-291-1117、FAX078-291-0333


会場へのアクセス

  • 神戸市営地下鉄県庁前駅より徒歩5分
  • JR、阪神元町駅より徒歩8分
  • JR、阪急、阪神、地下鉄三宮駅より徒歩15分
  • 高速花隈駅より徒歩15分
  • 山陽新幹線新神戸駅より車で5分

●EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、フランシーン・シャピロ博士がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療のために1989年に発表した心理療法で、迅速かつ効果的な方法です。APA(アメリカ心理学会)、ISTSS(国際トラウマティックストレス学会)、英国保健省、イスラエル政府、イタリア政府もPTSDの治療ガイドラインにEMDRを載せています。最近では、EMDRの適用範囲は、多くの不安、うつといった精神疾患から疼痛といった身体疾患までより広くなっています。その過程で用いられる眼球運動が、情報処理モデルにおける神経生理学的活動を刺激することで外傷的な記憶の再処理を引き起こすようです。Part1トレーニングの修了で単回のPTSDや単一恐怖などに対応でき、Part2トレーニングまで終了すると複雑性PTSD、社会恐怖や人格障害などにも柔軟に対応できるようになります。

●シャピロ博士はカリフォルニア州パロアルトにあるMRI(Mental Research Institute)の主任研究員、EMDR研究所の所長、人道支援のNPO組織EMDR-HAPの代表、電子ジャーナルのTraumatologyの編集委員を勤めています。30以上のEMDR関連の著作があり、世界中でトレーニングを行っています。

●研修は大きく、講義と実習に分かれています。講義はリーズ博士(一部、市井雅哉)による一斉講義ですが、実習では参加者は2~3人一組で役割を交代しながら実習をします。9~10人に1人の割合でファシリテーターが付き、実習をスーパーバイズします。この体制は、実習場面での急速な心理的変化に適切に対応するためのものです。

●EMDR Network Japanの規定としてPart2トレーニングの受講はPart1修了後、一定期間の臨床実践(3ヶ月以上)を経ないと受講できません。

● 日本人スタッフ:

  • ファシリテーター:市井雅哉(琉球大学教育学部)、太田茂行(生活心理相談室ナヌーク室長)、北村雅子(つくばトータル・ヘルスプラザ、川越心理研究相談所)、白川美也子(国立天竜病院)、田中究(神戸大精神科)、本多正道(本多クリニック)
  • 通訳:大澤智子(兵庫県こころののケアセンター)他

申し込み

申込方法

 申込書のページを開き、申込用紙を各自で印刷してください。所定事項をすべてご記入の上、返信用封筒としてご自分の住所、お名前を記入なさった定形最大封筒に80円切手を貼って同封し、ご送付ください。2004年6月11日の消印有効とさせていただきます。

 資格審査の後、受講いただける方には会場の地図、入金方法等を返送しますので、その指示に従い、参加費をお払いください。入金を確認した時点で、申し込み手続きは完了し、予約参加者証をお送りいたしますので、当日会場にお持ちください。1週間以上入金が遅れるとキャンセル扱いとなることもありますのでご注意下さい。

申し込み・問い合わせ先

会場への直接のお問合わせはご容赦ください

主催:EMDR Network Japan* 理事長 市井雅哉

〒903-0213
沖縄県中頭郡西原町千原1 琉球大学教育学部 市井研究室
TEL & Fax: 098-895-8423
e-mail: msyichii@emdr.jp


*EMDR Network Japan はEMDRIA(国際EMDR協会)から日本でのEMDRに関する研修認定、資格認定を行う組織として承認されました(2004.2.26)

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